このエントリーをはてなブックマークに追加

2012/09/03

日本語がヤバい

タイトルの時点で既にアレなわけだけど、今日は真面目な話。というのも、オーストラリアでの生活も今日でちょうど2ヶ月を迎えた今日この頃、自分の日本語の能力が急速に劣化しているのを感じている。特に喋りと執筆。つまりアウトプット。発話中や執筆中に言いたい言葉が出てこないという状況が頻発するようになった。英語での生活にドップリ漬かっているせいだろう。同時に、自分の英語が上達しているのも感じているため、ある意味好ましい状況なのかもしれないが、だからといって看過できる問題ではない。言葉が出てこないばかりか、文章の言い直しも多発するなど、非論理的・支離滅裂な日本語を話すことが多くなっている自分の日本語に大きな危機感と恐怖に近いものを抱いている。英語の底上げを図りに来たこの地で母語が劣化し、ほんの少し英語が伸びた一方で日本語がボロボロになって帰国するなんて結果になっては本末転倒もいいところ、何とも皮肉なことだ。日本語に触れる機会が減少するのは当然分かり切っていたことだが、自身でここまで客観的に問題視できるまでに大きく変化する事態は予想できなかった。

そして自分の日本語能力の劣化に気づいて以来、ある事実に気づいた。それは、ここで生活している日本人のほとんどが同様の問題を抱えているということ。恐らく彼らは気づいていないかもしれない。それか、気づいていたとしてもそれほど問題視していないかもしれない。この二ヶ月で既に多くの日本人と日本語で会話をしてきたが、彼らの発言の中にも、俺が今直面しているのと同様に、「あー・・・、あー・・・」と言葉を探している瞬間が多く観察できる。中には日本語の代わりに英語の単語で置き換えをする者もいる。ルー語的な。

これは多くの日本人にとっては大した問題ではなく、むしろ無視してもよい現象だと思う。片方の言語に偏った生活をしていれば当然そうなるし、何より意思疎通は依然として問題ないからだ。「英語を自分の仕事や趣味に活かしたい」という理由で英語を勉強しにきている多くのワーホリメーカーや、オージーの配偶者を持ちここに永住している日本人にとっては、英語だけに集中する方が良いに決まっている。むしろ、脳内の言語スイッチが切り替わりつつあることを表す症状だという解釈をするならば、好ましいとさえ言えるだろう。では何故俺がここまで危機感を抱いているのかというと、それは通訳者や翻訳者としての言語能力を考えるにあたって、当然として母語も高いレベルで保たれなければならないからだ。今のこの状況で日本語の能力を日本にいた時と同じ水準に保ち続けるには、これまで以上に集中して真剣に日本語の書籍を読まなければならないだろう。オーストラリアに来てまで英語ではなく日本語の本を読まなければならないとは、何とも皮肉なことだろう。

ただ、この問題に対する自分のこの認識が正しいかについては、今ひとつ自信がない。日本で長年英語を教えていた語学学校の教師に助言を求めると、彼は「こっちにいる間は日本語は一切忘れろ。今、お前がそう思い日本語の書籍を読む必要性に駆られているのは、日本に帰った後に同じ現象が今度は英語に発生するのをまだ知らないからだ。俺はその両方を経験したから断言できる。こっちにいる間は、読み書き、聞き取りから喋りに至る全てにおいて日本語を完全に忘れるように努め、今のうちに養えるだけの英語力を養っておきなさい。思考回路を完全に英語に切り替える努力をするべきだ」とアドバイスしてくれた。

危機感を抱いているとはいえ、それは母語なのだから日本に帰れば自然と回復するはず、というのが彼のアドバイスだ。そんなことを考える前に不十分な第二言語に全力で時間を注げということだが、確かにそうかもしれない。二兎を追う者は一兎をも得ずと言うが、どうするべきだろうか。通翻クラスタの先輩諸氏に助言を仰ぎたい。

今のところは、そういう状況に直面していることもあって城山三郎の「落日燃ゆ」を読んでいる。こうした言語環境で日本語の書籍を読んでいるせいか、楽しく感じる。

一方で、仮に件の教師のアドバイスが正しく、即刻日本語の読書を中断する方が正しかったとしても、知識の習得についてどうすればよいかという問題が残る。自分はまだまだ世の中の全てにおいて知識不足だと思うし、それは通訳や翻訳をする上で致命的だろう。そのため、言語能力の向上とは別問題として日本語での読書を通じて知識の習得に励み続けるべきではないか、とも感じている。その場合、今の自分には英語での読書では効率が悪い。

こうしたことを考えると、日本に住むネイティブの通訳者や翻訳者が自らの母語(英語)のレベルを維持するのに普段から大変な苦労をされているだろうことが容易に想像できる。日本にいながらどのようにして日本語から「解放される」時間を確保しているのだろうか。興味深い。
改めて、通訳・翻訳という作業が要求する言語能力の高さを思い知らされている。

そして重ねて、何か少しの助言でもお持ちの方がいらっしゃれば、コメント欄ででもお聞かせいただけないかお願いしたいと思います。

もし、この記事が読者にとって、これまでに執筆してきた過去の記事に比べて、読むにあたってより多くの困難を強いるものになっているとすれば、これ以上に忸怩たるものはない。

2012/08/26

オージーだって戦隊モノが好きの巻

最初は「日本の番組は人気あるんだなー」と思いながらボーッと見つめていた。 しかし、そのまましばらく見入っていると・・・





んんん!?何だこれは!?日本の番組じゃない!ニセモノじゃねーか!
こっちのオリジナルの番組なのか!?・・・そもそもオリジナルと呼べるのか?w

どういうことかと思って調べてみたところ、日本製の番組だった(衝撃)。

ウィキペディア「パワーレンジャー」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC

ウィキペディアによると、これまで日本で放送されてきた戦隊モノを海外向けにリメイクし、「パワーレンジャー」として日本から海外へ輸出しているそうだ!しかも、このパワーレンジャーシリーズは1993年に第一作目が製作されていて、既に20年近い歴史があるとのこと。知らなかった・・・(;・∀・)そしてなんと、日本の戦隊モノと違ってパワーレンジャーシリーズでは全作品の世界観が繋がっているらしいw すげー。

他にも色々面白い記述が。
多民族国家であるアメリカの事情を反映して、性別・人種などが可能な限り均等になるよう配慮されて製作されている為、日本版には見られる「メンバー全員が兄弟である戦隊」を登場させる事が不可能となっている。
アメリカの子供番組では表現上の規制が厳しいという事情から、生身の格闘シーンでは攻撃時の効果音は金属音が使われている。また、日本版の映像が使われる部分でもかなり編集が行われている事が多い。例えば、相手の首を締め上げる・毒針を飛ばす・顔への攻撃などは全てカットされている。新規撮影部分も同様で、アメリカ側からの要請で、戦闘シーン全体を格闘技っぽくしてあるとのこと。こういう事情から、パワーレンジャー役の俳優はいずれも格闘技あるいはアクションの経験がある者が選ばれており、シンケンジャーをベースにした新作への出演者募集要項においても、「マーシャルアーツや体操の経験者を優遇」との項目があった
同様の理由で、日本版によく登場する露出度の高い女性幹部も露出度を減らした別キャラに置き換わる事がある。ストーリー上でも、血を流したり、たとえ悪役でも人間が死亡したりするなどは基本的には厳禁とされている(1話限りの悪者でも大抵は警察に連行されるなど、レンジャー達は直接手を下さない流れになっている)。そのため、日本版では死亡したドラゴンレンジャー、タイムファイヤー、シュリケンジャー、アバレキラーもパワーレンジャーでは生き残っている。一方、怪人・怪物は日本同様に普通に倒されている。
ドラマパートには現地の俳優を使い、当初はアメリカで、2002年以降はニュージーランドで新たに撮影している。戦闘パートは初期の作品では殆ど日本版を流用していたが、後に日本での撮影を終えたスーツやオリジナルのアイテムなどを使用して一部を現地で撮影するようになった。
基本的にはアメリカやニュージーランドで撮影をしてるっぽい。オーストラリアのテレビ局が日本の戦隊モノに影響を受けて完全オリジナルを製作してるのかと思っていたのだけど、違いました。日本では世界まる見えなどで紹介されたことがあるそうなので、もしかしたら知ってる人もいるかな??俺はこっちに来てテレビで見て初めて知ったよ・・・。ちなみに2006年の「パワーレンジャー・ミスティックフォース」ではキャストが全員オージーとニュージーだったとか。

公式ホムペもありました。今こっちで放送されているのは「パワーレンジャー・スーパーサムライ」。
http://www.powerrangers.com/

よく見ると各キャラの顔は「火」「水」「木」「土」「光」「天」などを模してますね。うーむw

アメリカで放送されるやたちまち大ヒットとなり社会現象となった。その人気たるや政治家がスピーチ会場にパワーレンジャーを呼び、人気取りをするほどだったという。特にグリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)登場編はアメリカの子供番組史上で最高の視聴率を記録した。本来は全40話で終了する予定だったが、この人気を受けて60話まで延長されこれ以降のシリーズ化も決定した。
玩具も大ヒットし、特にバンダイアメリカが1994年に発売した変形するヒーロー人形は1年で1600万個以上売れた。アーノルド・シュワルツェネッガー主演のジングル・オール・ザ・ウェイは、クリスマスにパワーレンジャーの玩具が入手困難になる現象に着想を得て製作された。
子どもが心惹かれるものというのは万国共通ということなんだろーか。

今月アメリカで開催されたパワーレンジャーのイベント(そんなんあるのかw)では詰めかけたファンがヒーローショーに大喜び。



テレビ番組は探してみれば他にも色々面白いネタがありそう。チラッと画面見るだけでこんな映像出てくるし。確かポケモンもやってたなぁ。ゾイドっぽいのもやってた。
こんな恥ずかしい文字、日本では看板にしません(ただし秋葉原を除く)。
とにかくまぁ、パワーレンジャーを初めて見たときはびっくりした。しかし、最後までこいつらの立ち位置だけはわからなかった・・・。
誰だお前らww
じゃあの!

2012/08/15

邂逅その2:Gene Thompson


大学時代の先生、ジーンとオーストラリアで再会するのは何だか変だった!2年ぶりの再会だろうか。オーストラリアに旅立つ少し前に仕事でブリスベンに出張に行く予定があるとの連絡を受けていたため、予定が合えば一緒に食事をしようということになっていた。ちょうど一週間前の今日、平日の夕方に会ってきた。

彼は元々キウイ(ニュージーランド人)で、これまで何度も仕事や私用でブリスベンに足を運んでいたようなので、どこか美味しいレストランに連れてってくれるのかな~と期待してたのだけど、「ステーキとワイン買って俺の部屋で食おうぜ!」と前日に提案され彼の宿泊先を訪ねることに。そしたらそこがもう死ぬほど洒落乙なアパートの高層階でびっくり。部屋が広いだけじゃなく、夜のブリスベン(サウスバンク方面)を30階の高さからテラスで一望できるというナイスなお部屋。彼は俺の母校の神田外語大学を経て現在は都内の某大学に務めているのだけど、出張ということでこの部屋の宿泊費の自己負担はゼロとのこと。その話を聞いた直後は「あんたいつの間にこんな出世したのよ・・・」と5分ぐらい震えが止まりませんでした。日本でも味わったことのない景色をバックにステーキとワインに舌鼓を打ちながら「よりによってこんなロマンチックな場所でする食事の相手が男かよ・・・!」と、彼に感謝しつつ不満を漏らすという何とも素敵な(?)再会の一夜を過ごしました。いや、それぐらい凄かったのよ、ホント。これを見たまえ!!!



六本木ヒルズでもこんな景色は眺められないんじゃないかなぁ・・・。宿泊先の手配を学校に任せていた彼もこのVIP待遇っぷりに驚いたそうなw

そして会ってビックリしたのは、かなりスリムになっていたこと!神田外語時代は恰幅が良くがっしりした感じだったからその変わりようが信じられなかった。現在の勤務先に移る前は神田外語大発の外語系他大学支援プロジェクトに携わり、広島の某大学でコンサルタント的なことをしていたのだけど、その間に毎日マラソンをしてスリムになったそうな。そういえばFacebookにRunKeeper(ジョギング支援iPhoneアプリ)の記録をせっせと投稿してたなぁ。俺も運動しないとな・・・。

再会の感激もそこそこに、腹ペコな二人は急いで近くのスーパーへ。買い出しではチーズやワイン、フランスパンを数ある銘柄の中からテキパキと選ぶジーン。普段のグルメっぷりを想像させるその手際の良さのおかげでお部屋に入る前からワクワクが止まりませんでした。
ステーキを焼いてくれたジーンさん
「ウマいステーキを食うには焼いた後に数分待つのがベストだぜ!」と調理中もグルメ思考バリバリで期待を絶頂にあおっておきながらも塩とコショウを買い忘れ味付けゼロで食わせるというお茶目な一面も発揮。

しかし、前菜にムール貝と白ワイン、メインディッシュのステーキには赤ワイン、その後はフランスパンにフランスチーズという、この夜景におあつらえむきの布陣に僕は見事にやられました。こうやって女を落とすのか・・・!と彼の真骨頂を垣間見た気がしました。メインディッシュでワインを替えるのがポイントなんですね、先生!

他にもあんなことやこんなこと、神田外語時代に俺らを教えていた際(6年も前だよ・・・)のぶっちゃけ話などを話すうちにあっという間に帰宅の時間となってしまった。教師と生徒の関係を超えてこうした付き合いができるって、良いなぁ。いい教師に恵まれたな~。やっぱり、色々と良い出会いに恵まれてますね、俺は。

ところで、教授とこんな関係を築くのって、外国人教師に限らずうちの母校では結構普通なんだけど(学生とはいえ酒も飲めるいい大人だしね)、他の大学ではどうなんだろう?この話はよく友達としてたんだけど他大の様子を知らないから答えが出ない。外語大だからこんなにフレンドリーなのかな?とも思ったり。東大とか歴史ある学校でも割とフランクな関係があったりするんだろーか。

楽しかった!お代もワイン代を除いてご馳走になってしまった。ジーン、ありがとう!また会おう!!!

2012/08/13

邂逅その1:丸岡さん&石亀さん

Facebookの方では既に写真を投稿済みなのでご存知の方も多いかもしれませんが、先月28日、ついに丸岡さんとご対面することができました!当日はクイーンズランド大学にお邪魔し、日本滞在時からお誘いを受けていた丸岡さん主催の通訳セミナーに参加してきました。

丸岡さんのことはマミねーねーを通じてツイッターでご紹介を受けたのがきっかけ。出発直前、6月末にマミねーねーの自宅で開催されたホームパーティーでSkypeのビデオチャットを通して画面越しに初対面。モニター上で初めましての挨拶を交わすというちょっと不思議な体験でしたw お会いできるのを楽しみにしてたから、無事にご対面を果たせた時は嬉しかった。
6/23 PC画面に映ってるのが丸岡さんw この時初対面。この一週間後ぐらいに坊主に。
セミナーは「社内通訳・翻訳の仕事」という題目で、オーストラリアに移住後フリーランスとしてお仕事をされている女性通訳者の方が、日本国内の某製薬会社で社内通訳者としてキャリアを重ねていた際に得た経験や教訓をもとに、これから通訳デビューを考えているプロ志望の人を対象にアドバイスなどを語ったものでした。日本ではもっと実務的なセミナーを受けていたから勉強になった。

このセミナーはUstreamを通してリアルタイムで配信されていたようで、いつもお世話になっている通翻クラスタの方がネット越しに質問をされていた。日本で通翻関係のセミナーに参加していた際は、いつもは海外在住の日本人通翻訳者の方がチャットで質問をされるのが普通だったため、これまたなんだか不思議な感覚だった。未だに外国にいる気がしないのだけど、この時は物理的な距離を感じたなぁ。

セミナーの他の参加者は殆どがクイーンズランド大学の通訳翻訳課程(MAJIT)でみっちり勉強をされている学生ばかりで、セミナー終了後はお話することができた。
その際に丸岡さんのお話を伺って興味深く思ったのが、「通訳や翻訳に対する世間や企業一般の考えは日本以上に浅く、待遇も厳しい」というものだった。「英語ができれば通訳や翻訳なんてできるでしょ」的な考えがより一層強いらしい。
これまでツイッター上で通訳や翻訳に対する日本での世間一般の認識の甘さが通翻訳者たちの間で度々問題視されるのを見てきたから、英語が公用語のオーストラリアではもっとマシな状況なんじゃないか・・・と勝手に予想していたのだけど、まるっきり逆の話でびっくりした。

けど、よく考えたら、歴史的に移民の国だし、むしろ移住してくるよそ者達がこっちの言語に合わせて英語を習得するわけだから「英語なんてチョロいぜ」的な考えが強くなるのも当然だろうという話でした。日本みたいに国をあげて英語学習に躍起になって必死に勉強する(しかし誰も話せないという・・・)という現象が起こってないから、「英語が難しい」という認識自体がそもそも低くいため「英語ができればあんたの母国語で通訳(翻訳)できるでしょ」という考えがより一層強いのだとか。「ここでゼロから勝負しようっていうフリーランスは厳しいんじゃないかなぁ」という丸岡さんの言葉がとても印象的で、この日はとても良い勉強になった。日本のように翻訳者や通訳者同士が集まるリアルのコミュニティが無いために、プロ同士の交流が乏しいという話も興味深かった。通訳翻訳課程(MAJIT)の学生のみなさんからは刺激を受けました。

交流会終了後には一悶着あったのですが(笑)、その後丸岡さんがGrill’dというハンバーガー屋さんに連れていってくださり、ご馳走になってしまった!オーストラリア初の外食は大変美味でした。(トップ写真参照)

写真右が丸岡さん、奥が石亀さん。石亀さんはオーストラリアの某IT企業で社内翻訳をされているとのこと。JAT(日本翻訳者協会)の会員としても活動されているそう。石亀さんのことは失礼ながら全く存じ上げてなく、交流会の場で初めてお会いしご挨拶させていただいたのだけれども、彼は俺のことを以前から知っていてくださったようで驚かされた。なんでも、Facebook上で他の通翻訳者の方の「イイネ!」などを通して俺の写真や投稿が目に入っていたそう。「確か沖縄の方ですよね・・・?」と石亀さんの方からお声をかけてくださった時は、改めてネットの凄さ(怖くもあったけどw)を実感しました。

日本では何度もJATのセミナーに足を運んで勉強させてもらったけど、微々たることでもやっておいてよかったなーと感じた。まさかプロでもない俺のことをお会いする前から知ってもらえるなんて・・・と感激した出会いでした。その他にも、交流会のメンバーの中に高橋さんの会社員時代の同僚がいらしたりと、「世の中せめえ・・・」と思うことしきりで、ますます外国にいる実感の薄れる日でありました。

丸岡さん、この日はセミナーに呼んでいただきありがとうございました。ハンバーガー、ご馳走様でした。

2012/08/01

オーストラリア第一週目:ホステルでの日々

オーストラリアでの最初の一週間は忙しかったけど、楽しい時間も多くあった。ホステルで友達ができるなんてまったく期待してなかったけど、ラッキーなことに日本人の女性を見つけ、彼女をきっかけに外国の友達をつくることができた。バックパッカーはやはり人種のるつぼといった感じで、俺が滞在中に見ただけでも、イギリス、カナダ、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランス、パプアニューギニア、韓国、中国、台湾と世界中から多くの人種が集まっていた。俺が特に仲良くなれたのはフランス人。リュック一つで世界中を旅する人々が滞在するバックパッカーは毎日出入りが激しいからなかなか多くの時間を共に過ごすのは難しいだろうと思ってたのだけど、彼らが長く滞在していたおかげで(まだ残っている人もいる)仲良くなることができた。

新しい物事や人々との出会いは自分にはない考え方やアイディアをくれるからいつも新鮮で楽しい。異国の地で異国の人々と交わす会話は偏見や固定概念にとらわれずに物事を考えることの大切さを教えてくれる。生まれてこのかたずーっと日本にいたから、自分の思考回路や価値観が凝り固まっていることに気づかされることがこれから沢山あるんだろうなー。彼らの質問を受けて日本についてまったく知らないことに気づかされたり(わかってたことだけど)。そしてそういう質問をされると、俺は日本人として見られていて、そして今外国にいるんだなーと気づかされる。この感覚は大学進学のために地元沖縄を離れ内地(本土)に上京した際、周囲のないちゃー(沖縄出身者以外の日本人)たちに色々な質問をされた時のそれに凄く近い。あいつら「沖縄ってカラオケあるの?」「パスポート必要なんでしょ?」とか平気で聞いてきやがるからな・・・。田舎者丸出しだった大学一年生の頃は本当に周囲の先輩や同級生にこんな質問をされてました。マジで。しかも冗談には聞こえないトーンで聞いてくるんです・・・w お前らいい加減にしろ!と内地で暮らす沖縄人は思ってますよ。・・・このブログの読者の大半を占めるであろうないちゃーに若干喧嘩を売るような書き方をした気がするけど知りませんw
まぁとにかく、ここで友達が作れてラッキーでした。周囲を眺めるとやっぱり同じ人種同士集まるみたいなので、こうしてフランス人と仲良くなれてよかった。
そして、ホステル滞在中に学んだある意味大事なことは、外国人連中の寿司への愛w寿司が外国で人気なのは誰でも知ってるはずだけど、まさかここまで好きだとは思いも寄りませんでした。街にも持ち帰り専門の寿司屋がたくさんある。しかもそこに列作って並んでやがる。どんだけ好きやねん。多分日本人以上に好きです。外国人のこの寿司好きは日本にいたら知れなかったことだと思うw 地味に重要なことを学びました。内地に出たことで地元沖縄を客観視できたけど、やっぱり外国に出ないと日本のことはわからないね。
この日は日本人女性の提案で巻き寿司パーティーをしたのだけど、彼らは食べるのにも増して巻く方をエンジョイ。一人一本以上巻いてます。こんなに巻いて誰が食うねん。日本だと寿司は寿司屋で食べるのが普通だから、巻き方を教えるのに苦労したなぁ。
寿司カルチャーとグローバリゼーションについて説明中

ていうか俺も初めて巻いたわ!

包丁がうまく切れない。 
初心者にありがち:欲張りすぎて食材がはみ出る




そして折り紙!折り紙には絶対に食いつくだろうと思い日本から持ってきていたのだ。
しかしまさか2時間以上も引っ張れるとは思わなかったわ・・・。


日本はどこもかしこもアルファベットだらけで何となくアメリカの価値観に洗脳されてる気がするから、こうして非英語圏の人たちと交流できるのは本当に嬉しい。彼らが何をどんな風に考えているのかを知るのはとても大事だと思う。イスラエル人とかとも話してみたいなー。しかし彼らはフランスとフランス人が嫌いだとしきりに言ってくるせいで俺の中のフランスの華やかなイメージがどんどん崩れていくw 俺が地元を離れて内地で過ごしたことで地元や沖縄人の考え方に疑問を持つようになったのと同じように、彼らも母国を離れていろんな人と交流する過程で見えるようになった部分があるのかもしれない。

日本の女の子の写真のマネをするロビン(右端)
この日は美味しいお寿司を食べたわけだけど、普段は質素な食事をとってます。外食はべらぼうに高いので自炊をしようと頑張っているのだけど、なにせ今まで全く料理をしてこなかったもんで毎日悪戦苦闘です。調理と言えば、①ボタンを押す ②お湯を注ぐ の二つしかアビリティをマスターしていなかったので、「オーストラリアにいる間に料理のできる漢になったるわい!」と、これも自分を磨くチャレンジ花婿修行のつもりで頑張ってます。


ホステルに滞在していた間は毎日3食パスタw 大学時代からSkypeでやりとりをしているロシア人の友達にこれを話したら、わざわざ俺のためにレシピを作りメールで送ってくれた!おかげで茹でたパスタにトマトソースをかけるだけの地味な料理だけでなく、ヒレ肉とマッシュルームとミルクを使った美味しいパスタも調理できました(結局パスタかい)。まぁ料理できない男はパスタっていうか麺を食べるしかないよね・・・。
彼女が美味しいパスタのレシピをくれなかったら毎日トマトソースのパスタを食べてました。しばらくパスタはいいかな。

今の家に移ってからは、毎日ジャガイモ!w
ポテトロスティという料理のレシピに挑戦してるんだけど、何回やっても同じように作れない笑 でも味は美味いよ!
サーモンを切らした後はひたすらジャガイモを炒めて食べてます。

3日前の朝食。
なかなかいいダイエットになってる気が!!お菓子もあんま食べてないし。果たして帰国時の俺の体重と見た目はどうなっているのか・・・!?
このブログでは料理の写真もアップしていきたいなー。誰か簡単に安く作れるレシピがあったら教えてください!

ではまた!じゃあの!!

2012/07/12

滞在10日目だが外国にいる気が全くしない件

こっちに移って10日余りが経った。2日に入国して、国内線に乗り換えブリスベン入りしたのが3日。到着直後からしばらくは結構バタバタして焦っていた。
というのも、日本では3日~7日の5日間のみしかホステルの予約をとらずに入国していたため、その間に新居を探す必要があったのだ。当初は語学学校の提供するホームステイを利用しようと思っていたのだけど、高すぎて断念(一ヶ月に10万円も取られる!)。「普通の人には絶対にオススメしないけど、証さんなら『多分』大丈夫」という日本ワーキングホリデー協会の担当者からのアドバイスに賭けて入国していたのだった。9日から語学学校での2ヶ月間の授業が始まることになっていたから、つい最近まで「学校が始まるまでに家を探さないと・・・」と結構ヒヤヒヤしながらホステルで過ごしてました。

結果的には、市街地から徒歩30分圏内の場所にいい物件を見つけることができました。今はコロンビア人2人、フランス人1人、中国人1人と韓国人1人の計5人と共同生活を送ってます。この家で過ごすのは今日で5日目かな。この記事も今その家で書いてます。

語学学校での生活も今日で4日目を迎え、だんだん生活リズムが落ち着いてきたのだけど・・・全く外国にいる気がしない!!ちょっとショック。なーんか、関東から車で数時間程度離れた日本国内の別の場所で過ごしてるような気がするんだよねえ・・・。沖縄の米軍基地の中で生活してるかのような。イマイチ刺激を感じない。なぜなんだろーか。もしかしたら、関東と変わらないぐらい発展した都会に身を置いているからかもしれないなぁ。ブリスベンの市街地は東京と変わらないぐらい発展していて、何でも揃ってる。・・・入国した初日から「何コレヤベー!!!!」っていう衝撃を1メートル毎に受けるのを期待してたんだけど>< 

外国っぽさを感じる建物は沢山あるんだけどねえ・・・。
ブリスベンの市街地


 もちろん、面白いなーと感じることもいくつかありましたよ。例えば・・・

横断歩道の注意書きの歩行者がやたらマッチョなオージーだったり。オージーは骨太すなぁ。ハルクかお前ら。


やたら肩身の狭そうなエレベーターの男性。
そして「Lift」の文字。入国して最初に触れたブリティッシュイングリッシュ!国内線のターミナルでこれを発見した時には「もうオーストラリアにいるんだなー」と感じました。 


面白かったのが、スーパーのバナナにプロテクターが装着されてたことw
先端についてる赤いやつがプロテクター。薄いゴムだった。 


そして天気予報がやたらカッコいいね!


ここ数日のブリスベンは雨続きです。
6つの州と1つの島を領土に持つオーストラリアの天気予報では、最初に州ごとの細かい天気を見ていって、最後にオーストラリア全体のその日の天気を確認します。 

そうそう、ちょっと意外でびっくりしたのが、想像していた以上に自分の英語が通じる&相手の英語が理解できるということ。入国する前は自分の英語は全くダメダメでなーんも通じない上に相手の英語も全く聞き取れないだろうなーと思ってただけにちょびっとびっくりした。・・・まぁ、これだけ長いこと英語勉強してて全く通じなかったら通訳とか言ってる場合じゃないだろって感じなんだけど。日本でしか勉強してなかったからコミュニケーションに苦労するだろうと思ってた。けど、銀行の口座開設もスムーズにできたし、英語が通じる国であればとりあえず住む分にはどこに行っても苦労しないレベルの英語力が今の自分には備わっているだな、という客観的な感触を得ることができました。もしかしたら、これこそがまさに「外国にいる感」を得られない原因なのかも。これについてはもっと色んな場所に行ってみないとわからんなー。ド田舎に行って方言バリバリのオージー英語を聞いたら外国感を感じるかも。入国10日目にして既に若干退屈気味なのでどこかブリスベンの面白い場所を知ってたらコメントで教えてくださいw

今日のところはここまで!次回はホステルでできた友達との写真でも貼ります。ネタは色々あるからちょこちょこ書いていくようにします。日本では見られないものを発見するたびに写真を撮ってるしね。今後しばらくは今日の記事のような「ちょっとしたカルチャーショック」を紹介していく感じになるかも。せっかく人生初の海外生活を送ってるんだから、普段から目を尖らせて些細なことにも気づけるようにして、そこから何かを感じ取ったり考えたりすることができたらいいな~と思ってます。 じゃあの!

ShareThis