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2013/07/11

オーストラリアの小ネタ色々

今日はオーストラリアで気付いた日常のカルチャーショックを色々紹介。

1. ギフトカードの種類が多い

ギフトカードと言えば日本ではiTunesカードと、あとプレステやWiiのネット対戦を利用するためのカードしか見たことがないのだけど、こっちでは他にも種類がたくさんある。映画館のカードや音楽視聴サービスの課金カード、トイザらスのカードもあった。Facebookのカードなんてのもあるのね。

2. ホットスパーがある
セブンイレブンはあちこちに沢山あるのだけど、まさかホットスパーもあるなんて知らなかった。日本では都市部ではなく地方で展開されているこのコンビニ。上京して大学生になるまでは沖縄にしか思っていた。日本では確か数年前にココスという名前に変わっていたと思うのだけど。まさかオーストラリアで見ることになるとは・・・。心底驚いたので写真に撮っていた。

3. 警察と市民の仲がいい
日本では警官が市民と肩を並べて雑談をしながら歩くなんて絶対に見ないですね。いかにも海外っぽい光景。実はこの時は昼休み中だったのだけど、あまりに興味を惹かれたので食事を忘れて20分ぐらい尾行して観察してしまいました。日本の警察もこれぐらい市民に寄り添ってもいいのでは。

4. 洗剤の容器にジュースが入っている

日本では洗濯用洗剤や柔軟剤にしか使われないこの形状のボトル。海外では普通にジュースにも使われてたりします。ちなみにこれは濃縮ジュースで水に薄めて飲むタイプ。最初これは見た時はこの色とこの容器の形のせいで飲む気がしなかった・・・がそれも今は昔。ジュースおいしー。

5. コーラの種類が多い
やたらと種類の多いコーラ。ペプシだけでも4種類ぐらい。コカ・コーラも3種類ぐらい?その他諸々。日本のイオン系列のトップバリュのように、オーストラリアのスーパーもプライベートブランド(自社ブランド)を展開している。右写真の右のコーラは安い。1.5リットル90円を切っている。まぁ僕はコカ・コーラ以外は認めませんが(キリッ

6. マックのソフトクリームが30円
少し前に値下がりして30セント(大体30円)に。ただしサイズは日本の半分ぐらい。100円無くてもマックに行こう!

こんな感じかな!また何かあったら第二弾をやります。

2013/07/08

ブリスベンの信号変わるの早すぎワロタ

ブリスベンの一部の歩行者用信号機は、青から赤に変わるのがすげー早い。住んでいた家の近くの信号機があまりにも早く赤になるので、思わず動画に撮ったぐらい。早速その映像をご覧いただこう。
赤になるのが早い信号機なら日本にもあるのだが、ブリスベンは交通事故防止に結構な力を入れているようで、これで「点滅してから渡り始めるのは違反だぞ!」と注意を呼びかけているのだからちょっと笑える。 街のど真ん中にこんなおっきな広告があったり。
こんな広告貼るぐらいならもうちょっと青の時間を長くしてくれよ・・・とツッコみたくなる。 滞在3ヶ月目ぐらいからはこんな掲示を見かけるようになり、一部の交差点ではカウントダウンタイマーが設置されるようになった。
確か日本の一部の都市にあったような。 設置された当時はこんなニュースが。
動画では市長が「サンフランシスコでは歩行者の交通事故が50%も減ったからブリスベンでも効果があるはずだ!2012年の交通事故予防策の一つとしてやってみるぜ!」と息巻いている。一ヶ月の試験導入で効果が確認できれば100万ドルを投入してブリスベン全域に導入する・・・という内容のニュースなのだけど、この直後にブリスベンを離れたので今どうなってるのかは不明。 これだけ見ればブリスベンは結構本気で交通事故防止に尽くしているように見えるのだけど、そこは怠け者なオーストラリア人。一ヶ月の試験導入期間を過ぎても普通にタイマーが稼働していたwよく分からんwwしかしこのタイマー、シドニーでは効果が無かったそうな。 ともあれ、自治体がインフラ整備に力を入れているのはいいことですね。実際、ブリスベンは人が多いのにかなり綺麗で快適。ゴミのポイ捨てなんて全くといっていいほど見たことがないしね。タバコの吸殻とか皆無(ポイ捨てには罰金が科される。それも結構な額。)日本より綺麗なんじゃないかな。

2012/11/11

バイト先の同僚のグチを聞いて学んだこと

今は某レストランで働いているのだけど、先日、バイト上がりに先輩と一緒にカフェに行って先輩の漏らすバイトのグチをたっぷり聞いてきた。・・・と、こういう風に書くと、タイトルを見て「あーグチ聞くのつらかったー」とか、「グチを言うのは良くない」みたいな展開を想像するかもしれないけど、そうではない。むしろ彼女の話を聞くのは凄く面白かった。これは彼女がこの記事を見るかもしれないから保険のために楽しかったと書いているわけではなく、本当に面白かった。興味深かったというべきかな。恐らくグチを語った彼女自身は、「あかし君にグチを語り尽くした」みたいに、もしかしたら申し訳なくすら思っているかもしれないけど、俺としては、他に誰もいなかった店内に何時の間にかお客さんが溢れているのにも気づかなかったほど楽しい時間だった。そして、この時間を振り返ってみると多くの学びに満ちていることに気づいたため、こうして記事に残しておくことにした。念のため、これから記す内容について彼女をディスる意図は一切ない。むしろ彼女はとても魅力的な人で、バイト中にはいつも助けられてます。

1. 誠実に生きることの大切さ
この日カフェで彼女のグチを聞くことになったきっかけは、バイト中に彼女がイラっとさせられたあるちょっとした対立だった。些細なコミュニケーションの食い違いで別の同僚との小さな対立が生まれ、そのおかげで彼女はイライラしてしまい、彼女と同時に勤務が終わった俺にその時の様子をグチとして語り始めたのだった。彼女は対立したその人物について、カフェに着く前から日頃気になっていたアレコレを個人的エピソードと共につらつらと勢いよく語っていったのだけど、その話を聞いて、俺自身が抱いていたその人物に対する印象と彼女のそれとで、真逆に近いほど違っていることに驚かされた。既に想像出来るとおり、彼女のその人物に対する印象(≒評価)は、日頃から溜まっていた鬱憤もありあまり良いものとは言えない。かたや俺が抱いていた印象というものは、よく冗談を言う気さくで接しやすい人物、というものだった。数年働いていて職場の面々についてよく知っている彼女が語る件の人物像というものは、このバイト先に入ってまだニ、三ヶ月足らずの自分にはとても具体的で、自分の知らなかった二面性を覗かせてくれる意外性に満ちたものばかりで、自分の抱いていた印象とのギャップを楽しむかのように、「へ~!」と、感心に近い嘆声が終始止まらなかった。

彼女の話に耳を傾けながら、この感覚は会社員時代にも味わったことがあるな、と思い出していた。ある役員の評価について、ある課の社員たちは「Aさんは凄い。あの人はいざという時はキチッと責任を取ってくれる。役職付きはこうでなくちゃ。」と口を揃えていたのだが、別の課の飲み会に参加してみると、「あの人はダメだよ、責任丸投げ。」と、まるで逆のことを聞かされ、ひどく驚いた。同じ一人の人間でしかも会社という同じ組織の中にもかかわらず、相手によってこうも評価が変わるものなのか、これじゃあまるで別人の話じゃないかと耳を疑うほどだった。人の評価は評価者によってマイナス100からプラス100まで変わってしまうのだということを肌で感じ、彼女のグチの内容は会社員時代に得たその教訓を思い出させてくれた。

言い換えればつまり、俺の発言や行動も、人によってプラスに評価されることもあれば、マイナスに評価されることも当然ある―いや、既にその二つのジャッジを常に同時に下され続けているだろう、ということを彼女の話に気づかされた(当たり前ではあるけど)。その状況で大切なのは、自分自身、あるいは周囲の存在、もしくは組織や社会全体にとって良いことは何かを常に考え、変に媚びへつらったり何かをてらったりすることなく誠実な態度を見せることだろうなんだろうなと感じた。人によって評価の基準は異なる。プラスに評価してくれる人がいるということは、マイナスに評価する人も当然いる。自分を取り囲む周囲の人数が多ければ多いほど、全員にプラスの評価を下してもらうことは難しくなる。そのような状況で打つ芝居や虚飾の言葉は一瞬でバレてしまい、信用を大きく失う。ならば、たとえ自分の言動が一部の人の反感を買うことがわかっていたとしても、自分が正しいと思う限り、誠実に、正直に伝え振舞うことが大事なんだろうな、と考えさせられた。

常に誠実に生きることは難しいだろう。組織や社会のしがらみでの中で生きていれば、時には日和見的に振舞ったり、八方美人や面従後言でいる方が良い場合もあるかもしれない。それに、人間の悲しい性か、常に聖人君子然としている人は逆にどこか嘘くさく、人間的魅力に欠けて見えてしまうことも少なくない(だからこそグチを吐く彼女という存在について、俺は魅力的な人間だと感じているのだろう)。所詮は綺麗事かもしれない。しかしまぁ、そんな小難しいことは抜きにして、誠実に生き、そして周囲から誠実な人間だと思われたいなぁ、ということを耳を傾けながら思った。

2. 昔に比べて大人になった
こんなことを言うとキザっぽく聞こえるかもしれないけど、彼女のグチを2時間聞いた自分をハタと振り返ってみると、昔・・・特に大学時代の自分と比べると随分大人になったなぁと思う。昔は人のグチを聞くなんて行為は究極の時間の無駄としか思ってなかった。当時の自分なら、グチの止まらない彼女をコーヒーへと誘ったりなんて絶対してないだろうなぁと思う。昔と違って、今は何というか、自分とは無縁の世界にももっと興味を持つようになったというか、自分との接点の見えない他者やその人の話にも興味を持つ精神的余裕を持てるようになったと思う。大学時代や会社員時代の頃は、興味に自覚的な人や話題にしかコミットしなかった。自分が好きか嫌いか、興味があるか無いか、あるいはメリットがあるかどうかなど、損得を考えた人(モノ)付き合いしかできない節があった。だから、仕事が終わった後などの友達からの急な「今から会えない?」とかの連絡も、ホントは家に帰っても何もする予定がないにもかかわらず、「あー今日は忙しいから無理だわごめん」とか嘘ついたり。ある意味正しい選択でもあるのだけどね、場合によっては。今は、一見無駄に見えることに対する時間の投資にいくらか重きをおくようになった。以前よりセレンディピティー(思わぬ収穫)をいくらか重視するようになったというか、「期待はしないけど結果的になんかあったらラッキーだな(・∀・)」という視点で外の世界と関わりを持つ余裕が生まれるようになった。無機質で高尚な言い方をすると、ボランティア精神に芽生えたというかwこんな書き方をすると誤解されそうだけど、他人の話を聞くことが無駄だと思っているわけではないです。かつてはそう思っていたけど、今は利の見えないことでも楽しもうと思えるになった、という話です。

こういう風に自分の振る舞いや思考の変化を見つめ直すと、ある程度、こんな自分でもそれなりに成長したんだろうなぁと思う。でも、俺の中でなんとなく、「成長すること=大人になること=老けること」っていう変なイメージがあって、「年を重ねて肉体が衰えてもいつまでも童心を忘れずにいたい」と願う逆コナン志望の自分としては、自分のこの成長はとてつもな~く激しい精神的老化現象のような気がして、素直に喜べなかったりする。だから、どっちかというと「昔に比べて成長したなぁ。」というよりも、「昔に比べて老けたなぁ俺も・・・。」みたいな諦観たっぷりの捉え方の方が大きい。実際、実年齢より年上に見られることが多いしね。「なんだか落ち着いてるね」と言われることはよくあるし(会社員時代にも、今のバイト先でも言われた)、この前なんて、バイト先の上司に連れられて行った夜のカラオケでは、パスポートを見せた入り口の店員に「お前ホントに25か?」と驚かれた。「そんなに老けて見えるのかよ!?」とツッコんだら、「いや横にいるツレ(40代)が若く見えるんだよふがふが」と必死に弁明しておりました。
実際のところ、こういう思考が雰囲気に滲み出ていて、それが老けた印象を与えてるのかも・・・という予想もできるんだけど、でも、ここや以前のブログで述べてきた諸々の考えは、一応ハタチを超えた大人なんだし、周りの友人や同世代の人々も持ってるごくフツーの思考のはずで、決して達観したものではないはず。・・・じゃあ何で俺だけ老けて見えるんだよ?とまた振り出しに戻る。自分という人間を理解することは難しいですね。・・・白髪が多いからか?w

3. グチ話がグチ話で終わるかは聞き手次第なのかも
「嫌なことがあったから友達にグチを聞いてもらってガス抜きをする」という行為は、「聞き手は我慢して相手の話に耳を傾け、ストレスを相手から吸収する」という助け合いのカウンセリングのようなコミュニケーションだと思う。実際、何人もの患者の悩み相談を受けるプロのカウンセラーはストレスを溜めやすく、心の健康を崩しやすいそうだ。けど、最初に書いたとおり、彼女のグチ話を聞いたあの二時間は楽しく、むしろグチ話を聞かされたという感覚すらない。もしかしたら、グチ話がグチ話に終わるかは聞き手のコミュニケーション能力次第なのかも、と思った。

以前はグチを聞くのは究極の時間の無駄だと思っていた―ということを上に書いたけど、その若かりし時代(笑)には、男性と女性のコミュニケーションは全く別物で、男性のコミュニケーションが「見栄と競争」であるのに対して、女性のコミュニケーションが「共有と共感」であるということを経験として理解していなかった(それぞれ俺の勝手な定義です)。たとえば男性の場合は、「どちらがより優れているか」という動物的本能が常に潜在意識にあるので(と俺は解釈している)、自分の印象が悪くなる話(失恋、トラウマ、失敗談などなど)は、よっぽど仲の良い相手以外には語らない。笑い話になるレベルの話は別として。そのため、往々にしてプライベートな話(特に過去の話)はお互いにほとんどしない。悩み相談もしない。なぜかというと、「こんな悩みがある」ということを相手に告白するということは、自分の欠点や弱点を相手にさらけ出すことになってしまうから。実際、俺も男友達は沢山いるけど、彼らの家族や昔の彼女にまつわる話など、俺と出会う前の彼らの過去は全く知りません。極論すると、今の彼らを作り上げている過去のことは何も知りませんw 女性からすると上っ面の関係に見えてしまうかもしれない。どこか切った張ったの世界がある感じ。

ところが、女性の場合は自分の内側をどんどんさらけ出してお互いに共有し、その話に全員が共感することで連帯感を高め絆を深めるコミュニケーションを取る(だよね?)。そこが本質なので、実際には相手の意見はどうでもよく、とにかく共感するのがルールみたいなところがある。女子会とかも、男性がその場にいては言えない暴露話を共有し、「こんなことを共有してるウチラってマブダチだよね!」と確認する場として機能しているのではないかと思う。「新しい服を着ているのに気付いたら可愛いと言わなければならない(たとえ似合ってないと思っていても!)」という女性特有のルールはこの共有と共感のコミュニケーションの好例だと思うのだけど、これは男性にはとても滑稽なもので、そこが男性にとっては上っ面な関係に見える部分。お互いにグチを話すという行為も女性のコミュニケーションをよく象徴しているなぁと思う。実際、男性はお互いにグチ話をしないしね。それはやっぱり自分の弱点を晒すことになるから。

・・・と、前置きが長くなったのだけど(偉そうにこういうことを書くとディスられそうw)、男性と女性のこのコミュニケーションの違いを、当時は理解していなかった。だから、グチ話や悩み相談をされる時も、「ただ話を聞いて頷いて欲しい」「背中を押して欲しい」ということを相手が望んでいると知らず、理路整然と自分の意見(時には相手の考えを否定したり・・・もちろん相手のことを思って)を述べてしまい、結果的に何も変わらない相手を観察して「俺が割いた時間は無駄だったじゃねーか!」と思ってしまっていた。コミュニケーションのチャネルが一致していなかった感じ。だから、当時は「グチなんて話す暇があれば行動しろ」とか「どうせ何も変わらないんだから鏡に向かって話しとけばいいのに」みたいな結構酷いことを思っていたw

けど今はある程度大人になった(笑)ので、女性のコミュニケーションが「共有と共感」であることを知っている。今は女性の話を聞く際には自然とチャネルを切り替え、相手から求められない限りは極力自分の意見や解釈を述べず、ただ相手の話に傾聴する―ということができるようになった(昔よりはね)。そのおかげで、「この人はどんなことでどんな反応をするのだろう?」と、相手の話から透けて見える価値観を知る楽しみを覚えるようになった。そして、このコミュニケーション方法によってその人物のことをより深く知ることができるようになる、ということを体系的に理解できるようになった。このことに気付いた時から、昔に比べて自分の話で会話を独占することが少なくなり、そして上に述べたように他人やその人の持つ話に興味を持つことができるようになった。だから、彼女のグチもただ単にグチではなく、彼女という人間の中の一つのコンテンツのような感覚で楽しめたんだと思う。グチ話に対して「あーしんどかった」とか「この前はグチを聞いてもらったから今回は聞いてあげなきゃね」みたいな感覚を持つかどうかは、聞き手のコミュニケーションに対する考え方と、そして会話中のちょっとしたテクニックにかかってるんじゃないかな、ということをこの時間を振り返って思った。

あっという間に過ぎた二時間だったけど、振り返ってみるとこれだけの示唆に富んでいた。これもセレンディピティの賜物かな?w


―セレンディピティは、偶有性の海の中にある
http://matome.naver.jp/odai/2135172458847154701

2012/08/15

邂逅その2:Gene Thompson


大学時代の先生、ジーンとオーストラリアで再会するのは何だか変だった!2年ぶりの再会だろうか。オーストラリアに旅立つ少し前に仕事でブリスベンに出張に行く予定があるとの連絡を受けていたため、予定が合えば一緒に食事をしようということになっていた。ちょうど一週間前の今日、平日の夕方に会ってきた。

彼は元々キウイ(ニュージーランド人)で、これまで何度も仕事や私用でブリスベンに足を運んでいたようなので、どこか美味しいレストランに連れてってくれるのかな~と期待してたのだけど、「ステーキとワイン買って俺の部屋で食おうぜ!」と前日に提案され彼の宿泊先を訪ねることに。そしたらそこがもう死ぬほど洒落乙なアパートの高層階でびっくり。部屋が広いだけじゃなく、夜のブリスベン(サウスバンク方面)を30階の高さからテラスで一望できるというナイスなお部屋。彼は俺の母校の神田外語大学を経て現在は都内の某大学に務めているのだけど、出張ということでこの部屋の宿泊費の自己負担はゼロとのこと。その話を聞いた直後は「あんたいつの間にこんな出世したのよ・・・」と5分ぐらい震えが止まりませんでした。日本でも味わったことのない景色をバックにステーキとワインに舌鼓を打ちながら「よりによってこんなロマンチックな場所でする食事の相手が男かよ・・・!」と、彼に感謝しつつ不満を漏らすという何とも素敵な(?)再会の一夜を過ごしました。いや、それぐらい凄かったのよ、ホント。これを見たまえ!!!



六本木ヒルズでもこんな景色は眺められないんじゃないかなぁ・・・。宿泊先の手配を学校に任せていた彼もこのVIP待遇っぷりに驚いたそうなw

そして会ってビックリしたのは、かなりスリムになっていたこと!神田外語時代は恰幅が良くがっしりした感じだったからその変わりようが信じられなかった。現在の勤務先に移る前は神田外語大発の外語系他大学支援プロジェクトに携わり、広島の某大学でコンサルタント的なことをしていたのだけど、その間に毎日マラソンをしてスリムになったそうな。そういえばFacebookにRunKeeper(ジョギング支援iPhoneアプリ)の記録をせっせと投稿してたなぁ。俺も運動しないとな・・・。

再会の感激もそこそこに、腹ペコな二人は急いで近くのスーパーへ。買い出しではチーズやワイン、フランスパンを数ある銘柄の中からテキパキと選ぶジーン。普段のグルメっぷりを想像させるその手際の良さのおかげでお部屋に入る前からワクワクが止まりませんでした。
ステーキを焼いてくれたジーンさん
「ウマいステーキを食うには焼いた後に数分待つのがベストだぜ!」と調理中もグルメ思考バリバリで期待を絶頂にあおっておきながらも塩とコショウを買い忘れ味付けゼロで食わせるというお茶目な一面も発揮。

しかし、前菜にムール貝と白ワイン、メインディッシュのステーキには赤ワイン、その後はフランスパンにフランスチーズという、この夜景におあつらえむきの布陣に僕は見事にやられました。こうやって女を落とすのか・・・!と彼の真骨頂を垣間見た気がしました。メインディッシュでワインを替えるのがポイントなんですね、先生!

他にもあんなことやこんなこと、神田外語時代に俺らを教えていた際(6年も前だよ・・・)のぶっちゃけ話などを話すうちにあっという間に帰宅の時間となってしまった。教師と生徒の関係を超えてこうした付き合いができるって、良いなぁ。いい教師に恵まれたな~。やっぱり、色々と良い出会いに恵まれてますね、俺は。

ところで、教授とこんな関係を築くのって、外国人教師に限らずうちの母校では結構普通なんだけど(学生とはいえ酒も飲めるいい大人だしね)、他の大学ではどうなんだろう?この話はよく友達としてたんだけど他大の様子を知らないから答えが出ない。外語大だからこんなにフレンドリーなのかな?とも思ったり。東大とか歴史ある学校でも割とフランクな関係があったりするんだろーか。

楽しかった!お代もワイン代を除いてご馳走になってしまった。ジーン、ありがとう!また会おう!!!

2012/08/13

邂逅その1:丸岡さん&石亀さん

Facebookの方では既に写真を投稿済みなのでご存知の方も多いかもしれませんが、先月28日、ついに丸岡さんとご対面することができました!当日はクイーンズランド大学にお邪魔し、日本滞在時からお誘いを受けていた丸岡さん主催の通訳セミナーに参加してきました。

丸岡さんのことはマミねーねーを通じてツイッターでご紹介を受けたのがきっかけ。出発直前、6月末にマミねーねーの自宅で開催されたホームパーティーでSkypeのビデオチャットを通して画面越しに初対面。モニター上で初めましての挨拶を交わすというちょっと不思議な体験でしたw お会いできるのを楽しみにしてたから、無事にご対面を果たせた時は嬉しかった。
6/23 PC画面に映ってるのが丸岡さんw この時初対面。この一週間後ぐらいに坊主に。
セミナーは「社内通訳・翻訳の仕事」という題目で、オーストラリアに移住後フリーランスとしてお仕事をされている女性通訳者の方が、日本国内の某製薬会社で社内通訳者としてキャリアを重ねていた際に得た経験や教訓をもとに、これから通訳デビューを考えているプロ志望の人を対象にアドバイスなどを語ったものでした。日本ではもっと実務的なセミナーを受けていたから勉強になった。

このセミナーはUstreamを通してリアルタイムで配信されていたようで、いつもお世話になっている通翻クラスタの方がネット越しに質問をされていた。日本で通翻関係のセミナーに参加していた際は、いつもは海外在住の日本人通翻訳者の方がチャットで質問をされるのが普通だったため、これまたなんだか不思議な感覚だった。未だに外国にいる気がしないのだけど、この時は物理的な距離を感じたなぁ。

セミナーの他の参加者は殆どがクイーンズランド大学の通訳翻訳課程(MAJIT)でみっちり勉強をされている学生ばかりで、セミナー終了後はお話することができた。
その際に丸岡さんのお話を伺って興味深く思ったのが、「通訳や翻訳に対する世間や企業一般の考えは日本以上に浅く、待遇も厳しい」というものだった。「英語ができれば通訳や翻訳なんてできるでしょ」的な考えがより一層強いらしい。
これまでツイッター上で通訳や翻訳に対する日本での世間一般の認識の甘さが通翻訳者たちの間で度々問題視されるのを見てきたから、英語が公用語のオーストラリアではもっとマシな状況なんじゃないか・・・と勝手に予想していたのだけど、まるっきり逆の話でびっくりした。

けど、よく考えたら、歴史的に移民の国だし、むしろ移住してくるよそ者達がこっちの言語に合わせて英語を習得するわけだから「英語なんてチョロいぜ」的な考えが強くなるのも当然だろうという話でした。日本みたいに国をあげて英語学習に躍起になって必死に勉強する(しかし誰も話せないという・・・)という現象が起こってないから、「英語が難しい」という認識自体がそもそも低くいため「英語ができればあんたの母国語で通訳(翻訳)できるでしょ」という考えがより一層強いのだとか。「ここでゼロから勝負しようっていうフリーランスは厳しいんじゃないかなぁ」という丸岡さんの言葉がとても印象的で、この日はとても良い勉強になった。日本のように翻訳者や通訳者同士が集まるリアルのコミュニティが無いために、プロ同士の交流が乏しいという話も興味深かった。通訳翻訳課程(MAJIT)の学生のみなさんからは刺激を受けました。

交流会終了後には一悶着あったのですが(笑)、その後丸岡さんがGrill’dというハンバーガー屋さんに連れていってくださり、ご馳走になってしまった!オーストラリア初の外食は大変美味でした。(トップ写真参照)

写真右が丸岡さん、奥が石亀さん。石亀さんはオーストラリアの某IT企業で社内翻訳をされているとのこと。JAT(日本翻訳者協会)の会員としても活動されているそう。石亀さんのことは失礼ながら全く存じ上げてなく、交流会の場で初めてお会いしご挨拶させていただいたのだけれども、彼は俺のことを以前から知っていてくださったようで驚かされた。なんでも、Facebook上で他の通翻訳者の方の「イイネ!」などを通して俺の写真や投稿が目に入っていたそう。「確か沖縄の方ですよね・・・?」と石亀さんの方からお声をかけてくださった時は、改めてネットの凄さ(怖くもあったけどw)を実感しました。

日本では何度もJATのセミナーに足を運んで勉強させてもらったけど、微々たることでもやっておいてよかったなーと感じた。まさかプロでもない俺のことをお会いする前から知ってもらえるなんて・・・と感激した出会いでした。その他にも、交流会のメンバーの中に高橋さんの会社員時代の同僚がいらしたりと、「世の中せめえ・・・」と思うことしきりで、ますます外国にいる実感の薄れる日でありました。

丸岡さん、この日はセミナーに呼んでいただきありがとうございました。ハンバーガー、ご馳走様でした。

2012/08/01

オーストラリア第一週目:ホステルでの日々

オーストラリアでの最初の一週間は忙しかったけど、楽しい時間も多くあった。ホステルで友達ができるなんてまったく期待してなかったけど、ラッキーなことに日本人の女性を見つけ、彼女をきっかけに外国の友達をつくることができた。バックパッカーはやはり人種のるつぼといった感じで、俺が滞在中に見ただけでも、イギリス、カナダ、ドイツ、ベルギー、イタリア、フランス、パプアニューギニア、韓国、中国、台湾と世界中から多くの人種が集まっていた。俺が特に仲良くなれたのはフランス人。リュック一つで世界中を旅する人々が滞在するバックパッカーは毎日出入りが激しいからなかなか多くの時間を共に過ごすのは難しいだろうと思ってたのだけど、彼らが長く滞在していたおかげで(まだ残っている人もいる)仲良くなることができた。

新しい物事や人々との出会いは自分にはない考え方やアイディアをくれるからいつも新鮮で楽しい。異国の地で異国の人々と交わす会話は偏見や固定概念にとらわれずに物事を考えることの大切さを教えてくれる。生まれてこのかたずーっと日本にいたから、自分の思考回路や価値観が凝り固まっていることに気づかされることがこれから沢山あるんだろうなー。彼らの質問を受けて日本についてまったく知らないことに気づかされたり(わかってたことだけど)。そしてそういう質問をされると、俺は日本人として見られていて、そして今外国にいるんだなーと気づかされる。この感覚は大学進学のために地元沖縄を離れ内地(本土)に上京した際、周囲のないちゃー(沖縄出身者以外の日本人)たちに色々な質問をされた時のそれに凄く近い。あいつら「沖縄ってカラオケあるの?」「パスポート必要なんでしょ?」とか平気で聞いてきやがるからな・・・。田舎者丸出しだった大学一年生の頃は本当に周囲の先輩や同級生にこんな質問をされてました。マジで。しかも冗談には聞こえないトーンで聞いてくるんです・・・w お前らいい加減にしろ!と内地で暮らす沖縄人は思ってますよ。・・・このブログの読者の大半を占めるであろうないちゃーに若干喧嘩を売るような書き方をした気がするけど知りませんw
まぁとにかく、ここで友達が作れてラッキーでした。周囲を眺めるとやっぱり同じ人種同士集まるみたいなので、こうしてフランス人と仲良くなれてよかった。
そして、ホステル滞在中に学んだある意味大事なことは、外国人連中の寿司への愛w寿司が外国で人気なのは誰でも知ってるはずだけど、まさかここまで好きだとは思いも寄りませんでした。街にも持ち帰り専門の寿司屋がたくさんある。しかもそこに列作って並んでやがる。どんだけ好きやねん。多分日本人以上に好きです。外国人のこの寿司好きは日本にいたら知れなかったことだと思うw 地味に重要なことを学びました。内地に出たことで地元沖縄を客観視できたけど、やっぱり外国に出ないと日本のことはわからないね。
この日は日本人女性の提案で巻き寿司パーティーをしたのだけど、彼らは食べるのにも増して巻く方をエンジョイ。一人一本以上巻いてます。こんなに巻いて誰が食うねん。日本だと寿司は寿司屋で食べるのが普通だから、巻き方を教えるのに苦労したなぁ。
寿司カルチャーとグローバリゼーションについて説明中

ていうか俺も初めて巻いたわ!

包丁がうまく切れない。 
初心者にありがち:欲張りすぎて食材がはみ出る




そして折り紙!折り紙には絶対に食いつくだろうと思い日本から持ってきていたのだ。
しかしまさか2時間以上も引っ張れるとは思わなかったわ・・・。


日本はどこもかしこもアルファベットだらけで何となくアメリカの価値観に洗脳されてる気がするから、こうして非英語圏の人たちと交流できるのは本当に嬉しい。彼らが何をどんな風に考えているのかを知るのはとても大事だと思う。イスラエル人とかとも話してみたいなー。しかし彼らはフランスとフランス人が嫌いだとしきりに言ってくるせいで俺の中のフランスの華やかなイメージがどんどん崩れていくw 俺が地元を離れて内地で過ごしたことで地元や沖縄人の考え方に疑問を持つようになったのと同じように、彼らも母国を離れていろんな人と交流する過程で見えるようになった部分があるのかもしれない。

日本の女の子の写真のマネをするロビン(右端)
この日は美味しいお寿司を食べたわけだけど、普段は質素な食事をとってます。外食はべらぼうに高いので自炊をしようと頑張っているのだけど、なにせ今まで全く料理をしてこなかったもんで毎日悪戦苦闘です。調理と言えば、①ボタンを押す ②お湯を注ぐ の二つしかアビリティをマスターしていなかったので、「オーストラリアにいる間に料理のできる漢になったるわい!」と、これも自分を磨くチャレンジ花婿修行のつもりで頑張ってます。


ホステルに滞在していた間は毎日3食パスタw 大学時代からSkypeでやりとりをしているロシア人の友達にこれを話したら、わざわざ俺のためにレシピを作りメールで送ってくれた!おかげで茹でたパスタにトマトソースをかけるだけの地味な料理だけでなく、ヒレ肉とマッシュルームとミルクを使った美味しいパスタも調理できました(結局パスタかい)。まぁ料理できない男はパスタっていうか麺を食べるしかないよね・・・。
彼女が美味しいパスタのレシピをくれなかったら毎日トマトソースのパスタを食べてました。しばらくパスタはいいかな。

今の家に移ってからは、毎日ジャガイモ!w
ポテトロスティという料理のレシピに挑戦してるんだけど、何回やっても同じように作れない笑 でも味は美味いよ!
サーモンを切らした後はひたすらジャガイモを炒めて食べてます。

3日前の朝食。
なかなかいいダイエットになってる気が!!お菓子もあんま食べてないし。果たして帰国時の俺の体重と見た目はどうなっているのか・・・!?
このブログでは料理の写真もアップしていきたいなー。誰か簡単に安く作れるレシピがあったら教えてください!

ではまた!じゃあの!!

2012/07/12

滞在10日目だが外国にいる気が全くしない件

こっちに移って10日余りが経った。2日に入国して、国内線に乗り換えブリスベン入りしたのが3日。到着直後からしばらくは結構バタバタして焦っていた。
というのも、日本では3日~7日の5日間のみしかホステルの予約をとらずに入国していたため、その間に新居を探す必要があったのだ。当初は語学学校の提供するホームステイを利用しようと思っていたのだけど、高すぎて断念(一ヶ月に10万円も取られる!)。「普通の人には絶対にオススメしないけど、証さんなら『多分』大丈夫」という日本ワーキングホリデー協会の担当者からのアドバイスに賭けて入国していたのだった。9日から語学学校での2ヶ月間の授業が始まることになっていたから、つい最近まで「学校が始まるまでに家を探さないと・・・」と結構ヒヤヒヤしながらホステルで過ごしてました。

結果的には、市街地から徒歩30分圏内の場所にいい物件を見つけることができました。今はコロンビア人2人、フランス人1人、中国人1人と韓国人1人の計5人と共同生活を送ってます。この家で過ごすのは今日で5日目かな。この記事も今その家で書いてます。

語学学校での生活も今日で4日目を迎え、だんだん生活リズムが落ち着いてきたのだけど・・・全く外国にいる気がしない!!ちょっとショック。なーんか、関東から車で数時間程度離れた日本国内の別の場所で過ごしてるような気がするんだよねえ・・・。沖縄の米軍基地の中で生活してるかのような。イマイチ刺激を感じない。なぜなんだろーか。もしかしたら、関東と変わらないぐらい発展した都会に身を置いているからかもしれないなぁ。ブリスベンの市街地は東京と変わらないぐらい発展していて、何でも揃ってる。・・・入国した初日から「何コレヤベー!!!!」っていう衝撃を1メートル毎に受けるのを期待してたんだけど>< 

外国っぽさを感じる建物は沢山あるんだけどねえ・・・。
ブリスベンの市街地


 もちろん、面白いなーと感じることもいくつかありましたよ。例えば・・・

横断歩道の注意書きの歩行者がやたらマッチョなオージーだったり。オージーは骨太すなぁ。ハルクかお前ら。


やたら肩身の狭そうなエレベーターの男性。
そして「Lift」の文字。入国して最初に触れたブリティッシュイングリッシュ!国内線のターミナルでこれを発見した時には「もうオーストラリアにいるんだなー」と感じました。 


面白かったのが、スーパーのバナナにプロテクターが装着されてたことw
先端についてる赤いやつがプロテクター。薄いゴムだった。 


そして天気予報がやたらカッコいいね!


ここ数日のブリスベンは雨続きです。
6つの州と1つの島を領土に持つオーストラリアの天気予報では、最初に州ごとの細かい天気を見ていって、最後にオーストラリア全体のその日の天気を確認します。 

そうそう、ちょっと意外でびっくりしたのが、想像していた以上に自分の英語が通じる&相手の英語が理解できるということ。入国する前は自分の英語は全くダメダメでなーんも通じない上に相手の英語も全く聞き取れないだろうなーと思ってただけにちょびっとびっくりした。・・・まぁ、これだけ長いこと英語勉強してて全く通じなかったら通訳とか言ってる場合じゃないだろって感じなんだけど。日本でしか勉強してなかったからコミュニケーションに苦労するだろうと思ってた。けど、銀行の口座開設もスムーズにできたし、英語が通じる国であればとりあえず住む分にはどこに行っても苦労しないレベルの英語力が今の自分には備わっているだな、という客観的な感触を得ることができました。もしかしたら、これこそがまさに「外国にいる感」を得られない原因なのかも。これについてはもっと色んな場所に行ってみないとわからんなー。ド田舎に行って方言バリバリのオージー英語を聞いたら外国感を感じるかも。入国10日目にして既に若干退屈気味なのでどこかブリスベンの面白い場所を知ってたらコメントで教えてくださいw

今日のところはここまで!次回はホステルでできた友達との写真でも貼ります。ネタは色々あるからちょこちょこ書いていくようにします。日本では見られないものを発見するたびに写真を撮ってるしね。今後しばらくは今日の記事のような「ちょっとしたカルチャーショック」を紹介していく感じになるかも。せっかく人生初の海外生活を送ってるんだから、普段から目を尖らせて些細なことにも気づけるようにして、そこから何かを感じ取ったり考えたりすることができたらいいな~と思ってます。 じゃあの!

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